2003年



釣行日 3月1日 土曜日
時間帯 6:50〜12:30
場 所 五ヶ瀬川水系 日之影川 上流部
同伴者 なし
天 候
エ サ ミミズ、ブドウムシ
川の状態 笹濁り
釣 果
キープ  23匹
リリース  たぶん30匹以上
最高サイズ  22cm

 待望の解禁日がやってきた。仕事をサボっての出撃である。夜の明けぬ05:30現地到着。大分から宮崎に入ると雨は一段と強くなってきたようである。下流を見に行ったが、泊まりと思われる北九州ナンバーのワゴンが停まっていた。上流に戻り、車内で装備を調え夜が明けるのをじっと待つ。

 ゴアテックスのカッパを着て準備万端整った0650、付近が明るくなってきたので去年と同じ場所に入渓する。水に手を浸してみるが痺れるほどの冷たさはない。これなら何とかなりそうだ。雨が激しく降っているせいか、笹濁りとなっている。雨が冷たいが、理想の状態といえよう。いつもの仕掛けにミミズをセットし、落ち込んでいるところに投入する。流心を流し、流れが緩やかになったところで目印に微妙な変化が! 一瞬の間をおいて合わせると「クククッ」とヤマメ特有の引きがある。抜き上げると、綺麗な18cmのヤマメちゃん。5ヶ月ぶりの対面である。痩せてはいるが、サビは出ていない。パーマークも美しい。小さいが、最初の獲物と言うことでキープ。今度はブドウムシ(初めて買った)を付け、小さな落ち込みを流す。すぐに目印がピタリと止まった。合わせると、先ほどより小さな15cmほどのチビが針に掛かっていた。こいつは優しくリリース。ブドウムシもダメージが少ないので針に綺麗に付け直し再利用(笑) 

 一投ごとに釣れているが、キープサイズが出ない。いつもなら20cm以下はリリースとしているのだが、今日は17cm以下をリリースとする。獲物を期待して待っている人たちが居るもんなぁ・・・

 足下に動物の背骨と肋が散乱している。大きさから言って鹿のようだ。付近を捜索すると頭蓋骨が見つかった。頭には三段の角がしっかりと付いている。ナイフを取り出し、根本から切り取る。去年もここのすぐ下流で白骨標本見つけたなぁ。何でこんなに死んでるんでしょ?猟銃持っていると姿も見せないって言うのに(泣) 来年度の猟期こそは鹿さんを撃ち止めたいとおもふ。

 さて、雨は相変わらず降り続き、確実に体温を奪われてきている。腰から下も渡河と雨のおかげでビショビショだ。ウイスキーで体を温めながら釣り上がるが、そろそろ限界である。指先の感覚が無くなってきた。(酔っているわけではない!)もう少し上の方まで行くつもりであったが、撤収することにする。このまま無理をして事故を起こしたら面白くない。まぁ、チビがこんだけ居るんだから今年も飽きない程度に釣れるでしょう。

※キープした中にアマゴを一匹発見。放流で混ざっているんだろうな・・・

まとめ
 ・解禁前日からキャンプしての場所取りは大切。
 ・日之影川上流は梅雨明けまでそっとしておく。
 ・雨の日の装備をゴアテックスパーカだけではなくもっと充実させる。
 ・ブドウムシは高価だが、食い・餌持ち・視認性がとても良い。
 ・数は釣れなくてもいいから、28cm位のを2、3本釣りたい。




釣行日 3月3日 月曜日
時間帯 11:20〜15:30
場 所 大分川水系 阿蘇野川
同伴者 Mr,T
天 候 雨 のち 晴れ
エ サ ミミズ、ブドウムシ
川の状態 笹濁り
釣 果
キープ  2匹
最高サイズ  20cm

 今日は某釣具店のMr,T氏と共に阿蘇野川へやってきた。お互い夜勤上がりなので、大分市から近い阿蘇野を選択した。1日と同様、出発前から雨がパラついている。現地に到着すると、大粒の雨が降り、風で木々が大きく揺れる・・・ とりあえず装備を調え出撃!

 渓流釣り初体験のT氏を指導しながら釣り上がるが、アブラハヤしか釣れない。雨は降り続き風があまりにも酷く、仕掛けが煽られうまく操作できない。T氏は渓流の冷たい水と雨で震えている。これ以上は釣果が望めないと判断し、下流へと移動することにした。

 移動してきた場所は、一昨年の解禁日に良い感じで釣れた所だ。雨は止んできて青空が見えだした。笹濁りなのでミミズを付けポイントを流す。しかし、ここでも釣れるのはアブラハヤばかりだ。流れからしてエノハが出そうな感じなのだが・・・ T氏も頑張っているが本命のアタリはないようだ。


米軍ポンチョを着たT氏

 丹念に探っていくと、今までとは違うアタリがあった。少し食わせて合わせると18cmのアマゴちゃんだ。さらにその少し上で元気な20cmをゲット。今度はT氏に釣ってもらうため、いろいろとアドバイスするが釣れない。良い場所を流れていても、当たってくるのはアブラハヤ。時間は15時を回ったので撤収することにする。 腹を出すとやはり寄生虫がいた。大分県内って、何で寄生虫がいるんでしょ?キモイよな・・・ 




釣行日 5月12日 月曜日
時間帯 06:50〜10:30
場 所 五ヶ瀬川水系 日之影川
同伴者 なし
天 候 晴れのち曇り
エ サ ミミズ、ブドウムシ、クロカワムシ等
川の状態 平常
釣 果
キープ  9匹
最高サイズ  24cm

 2ヶ月以上もブランクが開いてしまった。解禁当初から休みの度に雨でなかなか出撃できなかったのだ。今日は晴れとの予報が出ているので安心であろう。途中釣具屋に立ち寄りエサを購入。今日は川虫をメインで使う予定なのでミミズ・ブドウムシはバックアップだ。

 宇目の山道にはいると目の前に鹿が出現。猟期中、血眼になって探した獲物(尚かつ一度も見つからなかった)が5mほど先にいる。悔しいが猟期は終わっているので見送る。 ・・・今度会ったときは脳天にスラグ弾ブチ込んでやる!

 某地点より入渓。ミミズとブドウムシでめるがアタリがない。いくつか真新しい足跡がある。昨日は日曜なのでこのルートも叩かれたようだ。瀬でクロカワムシとカゲロウを計20ほど捕獲する。川虫が有れば何とかなるだろう。

 これからは快調でポイントごとに出る。2ヶ月前とは違い手応えも十分だ。期待できそうな淵が現れたのでクロカワムシを着けて送り込むと直ぐに目印に変化が現れた。軽く合わせると結構な引きだ。じっくりとためて上がってきたのは丸々と太った24cmの良型である。このサイズにしては結構引いた。

 遠くから何か走ってくる。狩猟獣であるテンのようだ。ホント、猟銃持ってない時に限って色々と出くわすな(泣)

 それからもポンポンと快調にキャッチ。ただ、サイズが伸びない。20cmほどがメインである。十分な量が釣れたので、よさげな所だけ拾い釣り。何とも贅沢である。

 さて、満足できたので納竿とする。お昼には少し早いがお弁当を食べ、河原で昼寝をして撤収。楽しい一日であった。





釣行日 5月16日 金曜日
時間帯 07:00〜15:30
場 所 五ヶ瀬川水系 日之影川
同伴者 mumuさん
天 候 晴れ
エ サ ミミズ、ブドウムシ
川の状態 30cm増水 濁りナシ
釣 果
キープ  二人で11匹
リリース  20以上
最高サイズ  22cm

 天気予報によると今日は晴れるらしい。前日まで土砂降りでかなり心配であったが、問題はないようだ。04:30にmumuさん宅に寄り、一路宮崎へとR10を走る。mumuさんとの出撃は実に一年降りである。(猟はかなり行ったが・・・)車内では久しぶりのヤマメ釣りに話も弾む。

 R326から県道6号線に入り、前回鹿を目撃したポイントに近づいた。時間帯も同じなので、また会えるか期待していると2頭の鹿に遭遇。さらに2つほどカーブを曲がると1頭目撃。ハンター地図でここは発砲できることを確認してある。今猟期が楽しみだと鼻息も荒く話す。(笑)

 さて、無事県境を越え川が見えてきた。予想した通り、昨日までの雨で増水している。下流に入るつもりであったが、胸まで浸からないといけない箇所が出てくるのでパス。とりあえず、見立橋下に入渓。仕掛けをセットし、ミミズを針に刺しポイントに送り込む。・・・が、アタリがない。文句なく良い所を流しているのであるが出ない。他にも丹念にポイントを探るがアタリがない。mumuさんの方も全く釣れていない様だ。ドンドン上っていくが相変わらず渋い状況に変わりはない。2時間ほど釣り上がり場所替えを提案。mumuさんもいつもの場所に移動する事を希望した。と言う訳で、さっさと竿をたたみ車に向かう。

 10分もかからずに到着。mumuさんを先頭に釣り上がる。入渓地点より少し上がったところで本日初HIT!釣れたのは20cmほどのピンピンのヤマメちゃんだ。脳天を岩に叩きつけ一瞬でシメる。これが上手く入ると、すべてのヒレをピンと伸ばし痙攣して見事に昇天する。下手な方法よりも、これが苦しませずに簡単で一番効率がよいと思う。川の中など手頃な岩がない時は、頭にナイフを突き刺す。

 先を行くmumuさんの竿が曲がっている。ヤマメが釣れたようだ。私も負けじと入念に探る。ポツポツと飽きない程度に本命が竿を曲げてくれる。たまに10cmにも満たないチビも釣れる。こいつらは勿論リリースする。梅雨を超えシーズン終わりには大きくなって楽しませてくれるだろう。上流を見るとmumuさんは丁寧にポイントを攻めているようだ。


mumuさん

 不意に後ろから「ピ−−ッ!」と高い笛のような音がした。一瞬何か解らなかったが、鹿の警戒鳴きと思い振り返る。mumuさんを見ると「鹿ぁー」と叫んでいる。私の位置からでは見えなかったが、mumuさんの背後10mほどの地点に鹿が一頭来ていたというのだ。この辺りは祖母傾山系の特別保護区になっており、全国でも有数の鹿の生息数である。なかなか貴重な体験ができた。(鹿見たかった・・・)

 昨日ほとんど寝ていないmumuさんは集中力が途切れてきたという。徹夜明けで渓流釣りとはタフな男である。私も今夜は夜勤のなで納竿することにした。釣果は二人合わせて11匹。mumuさん2匹、私9匹だ。行きがけ鹿を目撃した付近でニホンザルが居た。後ろ姿で一瞬タヌキと間違えたが・・・


もどるよ〜