9月19日 曇り時々晴れ


05:30起床。
何とか晴れたようだ。
例のお祭りキャンパーはもういない。
ただの宴会に来たのだろうか?
静かな朝だ。

昨日の夕食を温めなおす。
自炊もたまにはいいモンだ。
朝食を済ませると、しばらく静かに横になる。
本日の予定は、知床半島制覇だ。
といっても、人が入れるのは六十数キロに及ぶ半島の半分まででしかない。
まさに野生の王国だ。

10:30野営場を後にする。
なかなか良いところであった。
鹿がこんなに近くに来るのは、えびの高原のキャンプ村くらいしかない。
あそこは、ホテルが餌付けしたのだが・・・

まずは知床自然センターでメールの受信。
その後、売店で熊よけの鈴を買う。
なかなか、でかい音がする。
まるで放牧された牛になった気分だ。

最初の目的地は、知床五湖巡りだ。
しかし、入り口では駐車料金を取るという。
410円だ。
自然環境保護協力金とかなら気持ちよく払えるが、駐車料金は頭に来る。
一度駐車場に入ったが、すぐに引き返す。
この先にはカムイワッカの滝がある。
混んでいなければ入ろう。
ダートを走ること15kmほどで着いた。
しかし、人が多いの何のって・・・
マイクロバスまで止まってみんな一列で山道を歩いている。
こういうのもイヤだ。
というわけで、ここもパス。

最先端には、知床大橋というのがある。
そこに行こう。
といっても、滝の入り口から1〜2分で着いた。
何とも飾り気のない橋が架かっており、この先には進めない。
ゲートには物騒な注意書きまである。
「この先には人を避て歩かないヒグマが多数生息していて非常に危険です・・・」
何てことが書かれている。
ついでに、シマフクロウもいるそうだ。

さて、一通り眺めた後は来た道を引き返す。
知床峠にて羅臼岳や国後島を眺める。
風が強くとても寒い。
軽く見物して車に逃げ込む。

峠を下ると間欠泉を見ようと思ったが、まわりを工事しており近寄れなかった。
その先にある、羅臼ビジターセンターに入る。
玄関では、オショロコマが水槽にいる。
現物は初めて見た。
館内は、とても興味深い展示物でいっぱいだ。
剥製達によるジオラマは一見の価値ありだ。
テレビでしか見たことのない動物達を見ることができる。
しかも、ヒグマやシマフクロウ、オオワシなどその大きさに驚かされる。
また、ヒグマが小屋に侵入し缶ジュースやビールを開けて飲んだ実物もある。
何故そのようなことになったのか、その結末についてもパネルで丁寧に解説してあった。
ここは素晴らしい。
羅臼に来たら、是非見るべきだ。
しかし、あまり興味のないと思われる人は5分もせず退館していったが・・・

道道87号線を北に走り、マッカウス洞窟へと向かう。
先住民族が住んでいた洞穴だが、それ以上にすごい物がある。
”ヒカリゴケ”だ。
覗くとエメラルドグリーンに地表の一部が光って見える。
コケ自体が発光しているのではなく、外からの光を反射しているのだそうだ。
角度によっては見えないので、微妙な位置取りが要求される。
付近が暗い所で見ると(洞窟の奥)光っているように見えるが、明るいところだと明るい
グリーンのコケに見える。
奥の方を見る方がが感動する。

さて、時間は15時だ。
そろそろ野営地に移動しなければならない。
昨日も立ち寄った道の駅にて、食材を購入する。
イカ2パイ/140円・ホタテ2個/180円・アサリ(大)200g/200円を購入。
イカは吸盤がまだ吸い付くし、ホタテもアサリも生きている。
ホタテは、広げた手のひらほどの大きさがある。
全部で500円ほど。
良い買い物をした。

野営地は、羅臼町立林間広場キャンプ場にしよう。
ガイド本の写真ではかなり良い感じだ。
なおかつ、無料というのが気に入った!

小学校横から入りちょっとした山道を登ること数分。
キャンプ場の入り口だ。
駐車場には何台かの車とバイクが止まっている。
やはり、道外ナンバーばかりだ。
落ち着いた雰囲気のかなり良い感じの林間サイトだ。

テントを見晴らしのいい所に張り、夕食の準備をする。
野菜とイカ&アサリで鍋を作り、イカの一部は醤油煮にし、ホタテは殻ごと火にかける。
もんのすごぉぉぉ〜く、おいしくできたんだなこれが!
シーフードはあまり好きではないのだが、これは別格だ。
イカを醤油と砂糖で煮たのは、大切にとっておいたビールと相性がいいの!
おかげで、お米は炊いたけどお腹いっぱいで食べられなかった。
いやぁ〜、うまかったぞい

というわけで、ほろ酔い気分で20:00就寝。
お休みなさい。
明日も晴れればいいがな・・・
 
知床大橋 カムイワッカの滝入り口(約30分登った上流)
知床峠より羅臼岳を望む ヒカリゴケ(中央部の明るいグリーン)
おいしいイカ 食べかけのホタテ

もどるよー