海馬屋たかさご
北の大地より
漁師が仕掛けた網を食い破り嫌われる、ある動物の料理を出す店がある。
なんでも、ここでしか口にすることができないという。
その動物は漢字で「海馬」と書く。
私は読めなかった・・・>おばかさん
そう!「トド」だ。
あの、アザラシ・ラッコ系の動物だ。>見た目ね
そいつを店の主人自ら捕獲し、食べさせてくれるらしい。
とても気になる。
斜里町より知床峠を越え、国後島を間近に見ながら羅臼町に入る。
ここは、町の中にもヒグマが出没し「熊注意」の看板が至るところにある。
野生の王国だ。
そんな羅臼町のR335沿いに道の駅がある。
根室海峡より水揚げされたばかりの新鮮な海の幸を、とても安く購入することができる。
そこの2階部分に、今回のターゲット「海馬屋たかさご」がある。
店内は、少々コストダウンを感じることができる。>早い話安っぽい
廊下の正面に暖簾があるが、そこは厨房で左手にガラスの扉がある。
入り口からしてわかりづらく、私を含めた多くの人が厨房へと入りそうになる。
どうも、はじめからお店になるとは想定していない設計だ。
お昼時という事もあり、お客さんは結構入っている。
テーブル席を陣取り、「海馬陶板焼定食」を注文。
「馬鹿(トドと鹿)のルイベ」なんかも気になったが、予算の関係上諦める。
しばらくして料理が運ばれてきた。
トド肉は黒っぽく、上にはピーマン数切れと生姜がたくさん乗っている。
下には、タマネギ・シメジ・ニンジン等がタレを吸ってしんなりとなり良い感じ。
他には、ご飯・マメホタテ(小さなホタテ)のみそしる・煮物2種・漬け物・ウーロン茶だ。
では、さっそくトド肉をいただくとする。
非常に弾力があり、淡泊だ。
若干、トド臭?がするが生姜で気にならない。
感じとしては鯨が近いであろうか?>鯨は小さい頃に食べたことがあるだけ。
特別うまい!といった物ではないな・・・
味付けは醤油ベースで甘辛く仕上げてある。
ご飯に合う。
マメホタテ(勝手に命名)の味噌汁は、海の香りがしてとってもうまい。
これは、なかなかいけるぞ!
大豆ほどの身だが、しっかりと味がする。
これは二重丸!!
煮物は薄味で、普通。
冷蔵庫から出したまんまのようで、器ごと冷たい。
ここは、やはりルイベも注文した方が良かったのか・・・
ちょっと悔やまれるが、またの機会にしよう。
場所は「道の駅知床・らうす」。
迷うことはない。
国後島を見ながら、珍しい料理はいかが?
会計を済ませると、トド肉食べた証明書をくれる。
ちょっと嬉しかったりして・・・
海馬屋たかさご
TEL 01538-8-1181 / 10:00〜18:00 / 不定休
季節により変動