三俣山

− 予想以上の悪天候に・・・ −



長者原から見ると、手前に大きく鎮座するのが今回のターゲット三俣山である。どの方向から見ても3つの峰があるように
見えることからこの名前が付いたそうだ。しかし地図を見ると実際は5つのピークがあることが分かる。

写真は4月に偵察したときの三俣山

長者原ビジターセンター

歩き出してすぐに木道に入る。この湿原は別名タデ原と呼ばれている。ポクポクと木道を歩きながら新鮮な空気を胸一杯に吸い込む。正面に見える三俣山には時折ガスがかかっている。

登山口

登山届けがあるので記入する。現在は晴れているが、天気予報によれば午後から崩れるそうなので万一に備えて入念に記入する。


登山道

最初は普通の道だが、途中から枯れ谷を進んでいよう様な感じになってくる。所々看板やテープがあるので、まず迷うことはないと思う。


休憩所

谷を抜け少し登るとベンチのある休憩所である。晴れていれば長者原や泉水山が正面に見えるはずである。残念ながらガスで視界はない。

雨ヶ池

休憩所からすぐに雨ヶ池が見えてきた。名前の通り雨が降ったときにのみ現れる池だそうだ。ここ数日ジャンジャン降った雨のおかげで池は満水状態である。

木道

木道を外れるとドロドロである。更に雨が降るとこの木道の下にも水が溜まるそうだ。

坊ガツル

木道を抜け少し進むと、眼下には坊ガヅルが見えてきた。青々とした湿原である。

分岐点

見逃しそうなくらいに控えめな看板である。GPSに座標を打ち込んでいたので分かったが、気を抜いたら見つけ損なったかも・・・ 分岐点の座標はN33°06’39.49” E131°15’13.57”

荒れている道

あまり通る人はいないようで道が草に隠れている。赤テープを頼りに進むがガスったらキビシイかも。

掘れたV型道

ボブスレーのコースのようである。幅は靴のサイズしかないのでかなり歩きにくい。黒土であるので靴とズボンの裾は真っ黒である。

荒れた急斜面

V型の道が終わると一気に登りに入る。ここからは気合いを入れて四つ足歩行で高度を上げる。天気が崩れ始めたようで雲と風が出てきた。

やっと分岐点

途中で休憩を入れながら登りきるとすぐに分岐である。北峯はパスして南峰方向へと進む。この辺りから風と雨が強くなってきた。ゴアテックスのパーカを着込みザックにはカバーをかぶせる。

池を発見

足元には窪地があり水が溜まっている。ここに下りると思われる道も途中にあった。

南峰方向

ガスがバンバン流れてくる。山頂は全く見る事ができない。

坊ガツルが見渡せる

東側を見ると坊ガヅルが見渡せる。さすがにテン場には誰もいないようだ。

三俣山 南峰(1743m)

濃霧で何も見えないが、雨がやんだ一瞬で記念撮影。非常に風が強く手が冷たくなってきた。

久住山方向

ガスが切れた一瞬で見ることができた。この後またすぐに強い雨が降り出した。

三俣山 四峰(1743m)

ずぶ濡れになりながら到着。ビニールからレンズだけ出して撮影。ここに来る途中2名の登山者と遭遇した。雨ヶ池方向
へと歩いていったが、この天候ではあちらへの下りはきついと思う・・・

三俣山本峰方向

相変わらずの強風だが、雨が止んでガスが切れると本峰が目の前に現れた。

三俣山 本峰 (1744.7m)

ガスがなければ長者原が眼下に広がり久住山などの山々が見えるはずなのだが・・・

三角点

山頂標識と共に置いてあった。

本峰下り

本峰と四峰の間を下りる。前方には次の目標地点である西峰のシルエットが確認できる。なお、西峰左側の白いガスは硫黄山の噴煙と思われる。

西峰方向

ガスが晴れた。西峰及び登山道をしっかりと確認することができる。西峰を越えて下ればスガモリ越えである。

西峰 (1678m)

西峰に近づくにつれ、再びガスがかかり雨足が強くなってきた。頂上に着くと正に暴風雨と言った感じで雨が叩きつける。カッパの上からでも雨が当たると痛いのである。あまりにも風が強く岩陰に隠れてやり過ごす。


スガモリ避難小屋

ガスも一段と濃くなり酷いときは10m先も確認できない。風に煽られ転倒しそうになりながら這々の体で何とか避難小屋到着。ここでやっと休憩することができる。後で気が付いたのだが、登山道から大きくずれて下りてきたようだ。通りで崩れやすく分かりにくい道だったのだ。先ほど擦れ違った二人は雨ヶ池には行かず戻ってきた。

砂防ダム

小屋でしばらく休憩した後下りに入る。黄色ペンキで印を付けられたゴロゴロした岩場を下りると砂防ダムを越える。

硫黄山方向

砂防ダムからは硫黄山がすぐ目の前に見えるはずだがガスで見ることだできない。ダムを越えると鉱山道路に入る。しばらく進むと案内板に従い道を逸れ、1時間ほど歩くと出発地点のビジターセンターへと帰着する。

積算距離:10.4km
積算時間:7時間02分(休憩含む)
標高差:約710m


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