ついに我が家もブロードバンドだゾ
実は、2年前にADSLへ移行を試みたことがある。
99年に東京・大阪・大分の一部でADSLの試験運用が開始されたのだ。
すぐに申し込みを行ったが、収容局がサポートしておらず諦めるしかなかった。
それからは、おとなしく64kbpsで頑張った。
周囲の人達はケールテレビで10Mbpsの快適な環境を手に入れていたが
集合住宅なので諦めるしかなかった。
2001年12月5日、仲間内の掲示板にADSLに関するスレッドが立った。
少し調べると、かなり手頃に移行できることが解り一気に移行への意欲が出てきた。
金銭的にも現在より安くなるようなので行動を開始した。
最初に、ADSLとはどの様な物か簡単に説明しよう。
ASDLとは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の頭文字を取った物だ。
直訳すると「非対称デジタル加入者回線」となる。
上りと下りの速度が違うことからこの様に言われる。
2001年12月現在、1.5Mbpsと8Mbpsのサービスが提供されている。
日本ではISDNが積極的に導入されてきた。
しかし、ISDNではBチャンネルが2本使えるというメリットがあるが
最高でも128kbps(Bチャンネル2本使用)までしか速度が出ない。
INSネット1500という物もあるが企業向けである。
Bチャンネルを23本(23+D)使用するので約1.5Mbpsまで出る。
そこで注目されたのが、アメリカや韓国では一般的に行われているxDSL技術である。
通常使われているメタル回線(銅線)に、音声通話と別な高周波数帯を
同一のラインで流す技術である。
これには弱点があり、収容局から遠くなると電気抵抗値や電磁波ノイズにより
極端に速度が落ちたり、接続できないという状況が起きる。
また、爆発的な普及を魅せたISDN網がここでは仇となった。
通信周波数帯域が一部ADSLと重複するのである。
これによりADSLの通信速度が低下、酷い場合には通信不可となってしまう。
干渉を受けない技術を開発中というが、ISDNの普及が皮肉な結果となってしまった。
私の場合は集合住宅であるが、回線収容局が目の前である。
直線で100m無く絶好の環境であると言えよう。
12月12日 加入権購入
私の地域もかなり前から正式なサポート地域に入っていたが移行へは二の足を踏んでいた。
第一の理由が電話加入権の問題である。
正確には「施設設置負担金」と言われ、電話回線を引く場合にいる権利である。
これがまた、べらぼうに高い。
NTTの窓口で購入すると72,000円もの金額が必要になる。
今までは基本料に月々600円払うことで加入権が無くても良い「INSネット64ライト」に加入していた。
しかし、ADSLはアナログ回線のため加入権が必要になる。
2002年2月からは「電話加入権ライト(仮称)」が開始されるようだが、月々600円の負担は健在である。
現在の加入権の市場価格は30,000円を切っている。
単純計算で4年すると元を取れる事になる。
それならばと、気合いを入れて探すと25,000で販売している所を見つけ権利をゲットした。
最初に考える必要があるのはタイプ1、タイプ2どちらにするかということだ。
電話と共有するのがタイプ1でADSLのみ利用するのはタイプ2だ。
一般的にはタイプ1の利用となるだろう。
この場合はスプリッタ(分配機)で電話とADSLに分ける。
私は電話が使えないといけないのでタイプ1を選択した。
次に一番難しいサービス業者の選択を行う。
多くの業者がADSLをサポートしており選択は非常に迷う。
信頼、速度、料金で考えると以下の候補が残った。
| 業者名 | サービス名 | サービス速度 | 対応速度 | 料金 注1 | ISP料金 | 評判 |
| NTT西日本 | フレッツADSL | 1.5/8Mbps | 1.5Mbpsのみ | \2,900 | 別途必要 | 良い |
| 日本テレコム | J-DSL | 1.5/8Mbps | 1.5Mbpsのみ | \2,880 | 込み | 良い |
| YahooJAPAN | YahooBB! | 8Mbps | 8Mbps | \2,280 | 込み | 不評注2 |
| KDDI | ブロードバンドDION | 1.5/8Mbps | 提供地域外 | ------ | ------ | ------ |
| コアラ | コアラADSL/エリアプラス | 1.5Mbps | 1.5Mbps | \3,450 | 込み | 不明 |
注1 : タイプ1利用時料金
注2 : 各種掲示板・経験者談より
ここで注意する必要があるのがISPの料金だ。
一番安いのがYahooBB!だが、あまり良い話は聞かない。
年内開通を目指すため除外。
NTTのフレッツADSLの場合、通信料の他にISPへの料金も支払う事になる。
そう考えるとNTT以外の選択肢が良いようにある。
しかし、NTTだと開通までの時間が非常に早いという話を聞く。
#他の業者を妨害し立ち入り検査を受けるということもあったようだが・・・
おまけに、信頼性というところでNTTは優位だと思う。
問題があっても対応がよいし何と言っても自分の所に施設があるのだ。
他の業者の場合はNTTの施設内に自前の装置を設置している。
最初は安全性をとってNTTのフレッツADSLを選択した。
しばらくして他の業者に乗り換えればいいし・・・
月額
フレッツADSL 2,900 + ISP 1,970 = 4,870円
加入権販売業者に回線工事やADSL申し込みなどすべてを委託した。
自分でした方が確実で安心だが、もたついていると正月が来る。
モデムの工事だけ自分ですることにした。
13日 料金振込
加入権の料金を指定口座へ振り込む。
16日 工事日・サービス確認電話
アナログへの切り替え工事日が26日午前中、ADSL開始が27日という連絡と
ナンバーディスプレイやナンバーリクエストなどのサービスについての確認電話がある。
17日 再度サービス確認電話
電話番号が変更した旨のアナウンスを希望するか連絡がある。
21日 スプリッタ・モデム到着
宅急便にてスプリッタ(分配機)とADSLモデムが到着。
今後のことを考え買い取りではなくレンタルとした。
取扱説明書やPPPoE接続ツールCDなどが入っていた。
25日 NIC増設・ISPコース変更申請
ADSLモデムのインターフェイスは10BASE-Tである。
メイン機体にNICを2枚刺し簡易ルータとして使用する。
Windows2000であるからその辺は簡単である。
Win98でも簡単だが・・・
PPPoE対応のルータを購入するつもりであるので
それまでの繋ぎ的な使用になるだろう。
WEB上でISPの料金コース変更手続きを行う。
適用が1月1日と表示されメチャメチャ焦るが
サポートに電話で聞くと問題なく使えるらしい。
もともと、ADSLの利用もOKなコースだったそうだ。
・・・ってどこにも書いてないやん!
びっくりさせるねぇ~
26日 午前10:00
今から切り替えを行うという連絡が入る。
モジュラージャックにスプリッタを付け、電話機と接続。
しばらくすると再び電話。
うまくいったようだ。
ADSLは明日から開始と聞いていたが、工事は終了しているらしい。
しかし、ADSLモデムとパソコン間のLANケーブルがない。
明日開通のつもりだったので用意してなかったのだ。
10mほどの長さがいるので手持ちの物ではダメだ。
パソコンショップへ買い出しに出かける。
午後2:00
早速ケーブルを接続。
PCへPPPoE接続ツールをインストール。
しかし、IPアドレスの取得はうまくいくがブラウジングできない。
設定を確認したり接続ツールを再インストールするがうまくいかない。
増設したNICを疑い、もう一枚に刺すとうまくいった。
増設したNICが犯人だったようだ。
NICはひとまず置いといて速度計測
ブロードバンドスピードテスト
http://speed.on.arena.ne.jp/
測定時刻 2001/12/26 15:03:32
回線種類/線路長 ADSL/0.5km
キャリア/プロバイダ NTTフレッツADSL 1.5Mbps/ocn
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.28Mbps(539kB,3.8秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.25Mbps(264kB,2.0秒)
推定最大スループット1.28Mbps(160kB/s)
コメント NTTフレッツADSL 1.5Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。(1/5)
今までとは比べ物にならないくらい早い!
キャッシュに保存させているかのごとく表示される。
試しにVineLinuxのFTPサイトからCDイメージを落としてみた。
約600MBのISOイメージが1時間でダウンロードできた。
以前は3日間ほど粘っておとしたは良いが、破損していたというのに・・・
あまりに劇的な変化に戸惑うほどであった。
インターネット接続共有設定などまだ仕事は残っているが、取りあえず終わりにする。
今後ブロードバンド対応ルータ購入や将来的には8Mbpsへの移行など機会があれば紹介していきたい。
99年12月20日に日本で初めてADSLが開通した。
それも、ここから5kmと離れていない所の話である。
それから、ちょうど2年目で我が家にもADSLが来たのだ。