光学照準器(ドットサイト)
− 素早い照準のために必要なオプティカルサイト −
標的を狙う際はリブ着き銃身の散弾銃だと、頬付けした目が照門を兼ねているので頬付けがおかしいと着弾がずれる。ライフルやスラグ専用銃だと、照星(リアサイト)・照門(フロントサイト)・標的と三つを重ねなければならない。素早く正確に狙うのは難しい。 そこで今回の秘匿アイテム「ドットサイト」の登場である。スコープとは違い、無倍率のガラス面に赤い点を投影する照準器である。赤い点と標的を合わせるだけなので、素早く正確に照準することができる。 対イノシシ&シカの捕獲率向上のために装備することにした! |
旧ハッコウ商事(現 東京スコープ)BED-24 最初に装備したドットサイトである。 後ろのノブでレティクルの模様を4種類替えることができる、オープン型のドットサイト。約4万円で入手。 |
レンズ以外は薄くコンパクトに纏まられており軽量だが、ボディーはスチール製なので強度に不安は全くない。中央より前にある大型の丸ノブでレティクルの輝度を替えることができる。 |
丸に十字線が入ったレティクルで50m先を見ている。 レンズとの距離によってレティクルの大きさが変化するので、実際に肉眼で見たときはもう少し大きく見える。 |
鹿を一発で捕獲。 オープン型なのでレンズに光を照射する部位に雨や雪、土などが付着しレティクルが投写されなくなることがあった。カバーを自作するなど工夫を凝らしたが、降雨の際に頻繁に拭き取る必要があった。とっさの時に役に立たないと道具としては失格であるので、モスボールとして備品庫行きとなった。 後に猟友が欲しいとのことで譲渡した。 |
旧タスコ(現サイトロン・ジャパン) SD-33 第2世代のドットサイト。 陸上自衛隊に納入されているMD-33から自動調光機能と暗視装置対応機能を省いたモデル。 耐衝撃性や防水性は自衛隊モデルと同じである。3万円ほどで入手。 |
レンズキャップや脱落防止ゴムベルトなど初めから着いており考えられた作りとなっている。 左側面の輝度調整ダイヤルも大型で手袋をしていても滑らずに回しやすい。 一体型なので安心して扱うことができる。 |
レティクルは5MOAのドットである。 近距離射撃には良いが、100m先の鹿を狙撃する際はドットに獲物が隠れてしまいとても狙いにくい。 |
本格的に長期間使用した光学サイトであった。このサイトを装着したことで、捕獲率が大幅に上昇した。70m先の鹿を振り返り様に速射で捕獲したこともあり信頼できる道具であった。だが5MOAのドットの所為で遠距離射撃が難しいこと、頬付けが甘いと狙点がズレるので下記の新型購入と共に備品庫で眠っていたが、後にM師匠へと譲渡。 |
EOTech Holographic Weapons Systems 512. 通称「ホロサイト」と言われている照準器である。これは通常のドットサイトとは違い、レーザーホログラム画像をスクリーンに投写している。戦闘機のHUDと同じ原理である。ホログラム画像なので、覗く位置によって狙点がずれることはない。万一レンズに泥や雪が付着したり、割れたりしても一部でも視界があれば狙うことができる。各国の軍隊や法執行機関が導入しているのもうなずける。購入価格は約8万円 |
独特の形状で目線が高くなり、通常の銃床では頬付けができない。パテを使って取り外しできるチークピースを自作した。前に大きく張り出しているのはバッテリーケースで単三電池が2本収納されている。電池寿命は600時間。何も操作せずに8時間経過すると自動消灯する。3mの防水性能で通常の猟に使うには充分なスペックである。 |
レティクルは65MOAの円に1MOAのドットが表示される。この独特のレティクルが実猟には大変使いやすい形状である。至近距離の獲物を素早く狙うには大きな円を合わせれば良く、遠距離の獲物は中央のドットで狙うことができる。1MOAと小さなドットなので獲物が隠れて見えなくなる事もなく狙撃可能だ。 レーザー画像なので鮮明な輪郭を持っているが、近視や乱視などがあると像がぼやけてしまう。また、カメラで撮影しようとするとピントを遠くに合わせないと滲んでしまう。ホログラム画像である証拠だ。 |
GG&Gのフリップアップ・レンズカバーを取り付けている。ワンタッチで開閉でき、雨や埃などを避けるのに有効だ。 このカバーだけで1万円もする!(高い!) |
6粒を受け足が遅くなったシカを115mの遠距離で一発で仕留める事ができた。1MOAドットのおかげでしっかりと狙えた結果である。左右のズレはなく中央部に着弾している。撃ち下ろしのため正照準で発砲。使用装弾:自作Lyman525grサボットスラグ 形状に少々不満があるが、性能がブッちぎりで良いために今後も使用していく予定である。 |